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トリマー
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世の中には色々な資格がありますが、トリマーにも資格と呼ばれるものがあります。
日本の資格は、国家資格、公的資格、民間資格の3種類に大別されますますが、トリマーという資格は「民間資格」に分類されます。

獣医師は国家資格なので免許がなければ法律違反となりますが、トリマーは国家資格ではないので、仮に「トリマーの資格・免許」を持っていなくとも、トリマーとして名乗ったり実際にトリミングを行っても法律違反にはなりません。言い換えれば「技術さえあればトリマーに資格は必要ない」という事です。

しかし、ある一定の基準があったほうが色々と都合の良い場合があります。
例えば、トリミングスクールは「卒業試験」「卒業基準」として民間の資格、あるいは独自の資格取得を設けている学校が多くあります。生徒たちは「資格の取得=一定基準のクリア」を目指して日々勉強をし、無事に合格できる頃(=卒業)にはトリマーとしてある程度の技術が身についています。信用の高い資格取得を「ウリ」にする学校もあります。

就職活動では、面接時に「トリマーの技術力」を知る上での情報となります。
先にも述べましたが、「資格を持っている=トリマーとして一定基準をクリアしている」と判断できます。よって面接時には「この人はある程度の技術を持っている」という参考にはなりますが、資格の有無で就職が有利になるかどうかは微妙なところです。
最近では資格の有無が重要視されることは少なくなっているのも事実です。
その理由として、必ずしも「"資格を持っているトリマー=優れたトリマー"ではない」という考え方や、メンタル面を重視する風潮が強くなっていることなどが上げられます。

「技術の向上」という意味で資格を取得する選択もあります。
一度社会に出てしまうと「トリマーとしての技術力」を職場以外で試すチャンスがなくなります。現在の位よりも上の資格を目指す試験は、自分自身への挑戦であり、トリミングに対してマンネリ化した意識を高めます。これはトリマーの試験に限定するものでなく、技術者として常に向上心を持つことが大切だという事です。

人によって資格に対する考え、価値観は違います。
「資格なんて必要ない」と言う人もいれば「やはり資格は必要だ」という人もいます。
それはトリマーに愛犬のカットをお願いする飼い主さんの心理も同じです。
もしあなたの愛犬をトリマーさんにお願いすると仮定したとき、あなたは担当トリマーさんの資格の有無や資格の位を意識しますか?自分に問うてみてください。
それがあたなの資格に対する今の価値観でしょう。
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「トリマーの専門学校」とは、入学した生徒に「即戦力」として必要な"専門知識"と"トリミング技術"を与えて社会に送り出す学校のことを指します。

学校によって色々なコース分けや学科があり"トリマー"という枠にはまらず
ペットに関するトータル的な知識が得られるところが多いようです。

またペット業界のパイプやノウハウがあるので、将来就職活動するときや独立する時に活用できますし、専門学校での友達・先輩・先生はとても心強い相談者となってくれるでしょう。

当サイトの2004年アンケート調査では、約90パーセントの方が専門学校を卒業されているという結果がでていますから一般的な方法と言えます。
専門学校については次ページで詳しく説明します。

後者者の場合は、ペットショップまたはペットサロンの下で「見習い」あるいは「弟子入り」として、働きながら学ばせてもらう方法です。

専門学校の高い学費を払わなくてもよいし、なんと言っても実践のトリミングを学べるところが魅力でしょうか・・
ただしトリマーとしての経験がないので、教えてくれる環境を見つけるのは非常に困難です。中には、そんな人たちのやる気をかって雇ってくれるショップもあるようですが、現実問題としてごく限られたお店だけでしょう。

人間の美容師も同じ事がいえますが、「一人前のトリマーになるには、スクールにいくよりも時間がかかる」といわれています。

専門学校にも同じことが言えますが・・「見習い」となるとその店の指導してくれるトリマーの技量が、直接自分のトリミングスタイルに反映してくるのでショップ選びには注意が必要だと思います。
また自分自身で技術の幅を広げたり、ペットに関する知識の幅を広げようと思ったらそれなりに自習しなければなりません。

いずれにしても人間的にタフな人でないと難しい選択といって良いと思います。
いつごろから人と犬が共に生活をするようになったのか?という答えは実はまだよくわかっていませんが、定説として4~5万年前から接触があり、実際に「犬」として生活を共にするようになったのは1万2千年前から、あるいは2万5千年~3万年前だとも言われいます。

初期の原始的な犬にトリミングを行う習慣はありませんでした。
犬に対する専門的な欲求は多種多様な「犬種」を作り上げていきますが、その過程でどうしても意図的にトリミングが必要な犬種が生まれてきます。

この時点でのトリミングは「犬を綺麗にする」という意味よりは、効率性を求めたスタイルでした。

トリミング犬種の代表として、バリカンで足を剃りあげた「プードル」があげられます。
元々は水辺での作業効率を上げるため、猟師たちによって工夫されたスタイルが原型です。
湿地や沼地で移動しやすいように下半身から後足にかけて剃り上げ、防寒と体を色々なケガから守るために胸から前肢にかけて毛を残した“ライオンカット”と呼ばれるカットが最も古典的なプードルのスタイルと言われています。

トリマーという職業が誕生するまでの間、犬種のカットスタイルを確立してきたのは主にヨーロッパ(とくにイギリス)の牧畜主や猟師たち、そしてサーカスの一団などでした。

犬の手入れを「職業」とする人々が歴史上に登場するようになるのは、正式な記録としては17世紀のフランスに残っていますが、それ以前の16世紀イギリス・エリザベス朝時代にはペットのグルーミング活動の最も初期の史実が残っています。
この頃、宮廷の貴婦人の間で"ライオンカット"のプードルを飼うことが大流行するのですが、同時にトリミングの需要が広がり、王族・貴族専属トリマーとして活躍するようになります。
その後、一般市民にも「愛玩犬」が普及するようになると独立開業をきっかけとしてトリマーという職業がヨーロッパで広まり、現在のサロンスタイルは1940年代に確立されました。

では「日本ではいつごろから広まったか?」というと・・その歴史は新しいです。
戦前の昭和初期に外国からドッグショーの風潮が入って来た頃は、まだ職業としては厳しい時代でしたが・・戦後、日本の社会が豊かになり、外国の文化が入ってきた頃から職業として成立しだしました。
もちろんトリミングを教えてくれる学校などは無かったので、その頃のトリマーさん達は洋書を取り寄せたりして独学で学んでいたようです。
それから・・外国の文化が入ってくるにしたがって、それまで柴犬・秋田犬・紀州犬といった短毛の日本犬種が主だった日本の犬業界でしたが、アメリカンコッカースパニエルやプードル・マルチーズといった洋犬が入ってくるにしたがって、トリミングをしてくれる人が必要となりました。
その頃から日本でのトリマーやトリミングサロンは広まったと言われています。
「トリミングをする人」という意味で「トリマー」と呼ばれていますが
欧米など諸外国では「グルーミングをする人」という意味で「グルーマー【Groomer】」と呼ばれています。

仕事の内容から考えて、本来「グルーマー」という名称が適当だと思います。
その理由は、日本最大の畜犬団体ジャパンケネルクラブが定めたトリミングとグルーミングの
定義を見ると分かりやすいと思います。

つまり、普段トリマーとして行う作業であるブラッシング、ベイジング(シャンプーリンスの作業)、ドライング(ドライヤーで乾かす作業)、そしてトリミングなどは"グルーミング内の一作業に過ぎない"ということです。
ゆえにグルーミングを行う職業に対して、別の意味を表すトリマーという呼び方は本来間違っていると言えるでしょうし、あえてグルーマーと呼ぶ人もいます。

日本には「和製英語」という特殊な言葉が存在します。職業関係で例をあげるならば、タレント・カメラマン・スタイリストその他サラリーマン、OL、アルバイト、フリーターなどは英語の意味とは違って使われています。それと同じく、英語ならば「グルーマー」という職業ですが、これを「トリマーという和製英語の職業」と置き換えれば納得できるかと思います。

この日本独自の名称は、今日の日本においてもっとも普及した認知度の高い名称であり、これからも「トリマー」という名称で普及していくことは間違いないと思います。

また、トリマーに近い業種として「動物看護士」がありますが
この名称はアニマルヘルステクニシャン【AHT】、ベテリナリーテクニシャン【VT】
ベテリナリーナース【VN】、アニマルナース【AN】といった感じでバラバラの名称で呼ばれています。
このような混乱を避ける意味でも当サイトは「グルーマー」という名称は使わずに
「トリマー」という名称で統一しています。

「日本独自」と書きましたが、実は「トリマー」という名称はアジア地域でも広く使われています。それは、東洋一のペット先進国である日本のペット文化が近隣諸国に影響を与えていることを意味します。おそらく我々日本人よりも名称をめぐって混乱している国があるかもしれません。

ちなみに「トリマー」という名称はあるトリミングスクールの先生が名づけたそうです。
(前に一度、ご連絡いただきましたが忘れてしまいました。ご存知の方がいたらご一報くださると助かります。)
【グルーミングとは】
犬に対する被毛の手入れのすべてをグルーミングという。
したがってトリミングやベイジングはグルーミングの中にふくまれる1つの技法。

【トリミングとは】
犬体各部のバランスをとるため、プラッキング、クリッピングまたはカッティング
などの技法で被毛を整える技術をトリミングといい、単にトリムという場合もある。


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